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2018.03.06

【上善如水 第3稿 健康長寿のカギ ~テロメアとマインドフルネス~ 】


「テロメア」という言葉をご存知だろうか?

ご存知の方がいたら、かなりの健康通か遺伝子関連の業に携っている方かもしれない。

この「テロメア」という言葉、僕自身、先日当社で開催した、マインドフルネス・リトリート参加者限定の座談会にて、Tさんから聞いて初めて知ったばかりである。 

Tさん曰く、「テロメアとマンドフルネスってとっても関連性があるみたいですよ・・・・。テロメアについてはいろいろ本もでているようです」

「テロメア? 一体何のことなのだろう?」

ということで手にとったのが、「細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム」という分子生物学者のエリザベス・ブラックバーン、健康心理学者のエリッサ・エペルのお二人が書かれた本。

題名、著者から類推する限り、どうやら、テロメアとは人間の細胞に関わるものらしい。
さらに、健康長寿に関わるものらしい。

ということで、本に目を通していくと

テロメアというのは、生物の遺伝情報の発現と伝達を担う染色体の末端に存在している構造体であり、別名「DNAのしっぽ」ともいわれている

また、遺伝子情報を保護する役目を担っている領域にあたり、細胞を有する生き物全体の老化や寿命に深く関わっている

ということが分かった。

生物の体の中では、細胞が分裂するたびに、テロメアが短くなっていく。
そのため、子供と老人のテロメアを比べると老人の方が短く、テロメアが限界近くまで短くなると細胞は老化し、天寿を全うするのだそうだ。
出典:manabu-biology.com

遺伝子情報や、細胞、染色体などという、小難しい言葉を聴いただけで、思考停止してしまう方も多いのではないかとは思うのだが・・・・

簡単に言えば、「私たちの老化・寿命に関わる、細胞の一種とでもお考えていただければと・・・

確かに、世の中を見渡してみても、同じ年齢なのに、見た目も行動もまるっきり違う人たちがたくさん存在している。

外見的に言えば、肌の老化、骨量の減少、白髪の増加などは全て、このテロメアが大きく関連しているとのこと。


また、さらに驚くべきことに
このテロメアは、健康的な食事と運動、ストレスの管理等によって、伸ばしたり、強靭にしたりすることができる(=老化を抑制できる)、と同書にかかれている。

そして、このテロメアをより長く・強靭にする代表的な方法として有効であるのが「マインドフルネス」であるということが、この本から読み取れる。

同書は、紙本で448ページもある骨太の本なのだが、kindle版で「マインドフルネス」というキーワードを検索するとなんと”43箇所もキーワードに該当する関連する記述がでてくる。

詳細は、同書に譲るとして、要は、健康長寿に関わる「テロメア」を良くする方法としては、ストレス軽減をはじめとした心の健康状態の改善を行うことが重要である。

また、その為には、「マインドフルネス瞑想」などを通じて、自己認識力を高め、ネガティブな思考パターンから脱却することや、生活習慣を見直すことが効果的といえるだろう。
ということなのだ。

若干論理の飛躍になるかもしれませんが、結果的に「マインドフルネスは健康長寿につながる!」と言えるかもしれませんね。


株式会社インナーコーリング 取締役 武石直人

                                                                                             

参考:「細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム」 

エリザベス・ブラックバーン  エリッサ・エペル


 

 

 

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武石直人
naoto
㈱インナーコーリング取締役 武石直人 (エン・ジャパン株式会社 新規事業開発室 室長) 慶應義塾大学法学部法律学科卒。 ペンシルヴァニア大学経営学修士課程(MBA)修了。 ベンチャー企業数社のCFO等を経てエン・ジャパン株式会社に入社。 洋の東西を問わずその思想からの学びを通じて、マインドフルで上質な人生の生き方を考察していきたい・・・という想いのもと、連載をしていきたいと考えております。
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